「安吾史譚」の感想
安吾史譚
あんごしたん

01 天草四郎

01 あまくさしろう初出:「オール読物 第七巻第一号」1952(昭和27)年1月1日

坂口安吾

分量:約29
書き出し:天草四郎という美少年は実在した人物には相違ないが、確実な史料から彼の人物を知ることはほとんどできない。天草島原の乱のテンマツ自体が、パジェスの記事や、海上から原城を砲撃したオランダの船長の書いたものなどで日本の史料を補っているような有様であるが、史料の筆者たる日本人も外国人も、一揆《いっき》の内部のことには知識がなく、外部の日本人は特に切支丹《キリシタン》宗門の内情に不案内であるし、外国人も間接的...
更新日: 2020/01/05
19双之川喜41さんの感想

 小説の構想を練る前の  下調べの段階を 開陳しているので  非常に興味深いものが ある。 天草の農民は  銃を使った 狩猟 生活に慣れていたので  竹矢来盾の防御で も  初めは 優勢だったと言う。 知恵伊豆が乗り出し  忍者を放ったりしたが  ミサなるものには  全く慣れていなかったので  次々と 忍びの者は  見破られて しまったらしい 。 史実そのものと  史実離れは 永遠の課題であろうと感じた。

更新日: 2018/03/13
9f9566fc5f2aさんの感想

作者の 天草四郎 の 姿 の方が 理屈に合っている気がする