「世界記録と私」の感想
世界記録と私
せかいきろくとわたし
初出:「文藝春秋」文藝春秋社、1929(昭和4)年12月号

人見絹枝

分量:約5
書き出し:年の暮れまでにはまだ一月あるが、神宮の大会が終ると私はなんだか自分の生活の一年が終ったような気がする。あわただしい一年ではあった。それだけになんだか今年はいつもの二倍の仕事をしたような気持もする。去年九月、オランダのオリンピック大会から帰って来て年の暮れるまで旅のつかれと二度の遠征による体のつかれでふたたび競技場に立てるかと心配した。下駄箱の中で次第にサビのついてゆくスパイクシューズも何ら気にとま...
更新日: 2025/01/17
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 本屋の 棚から 人見の 自著が 一冊一冊と 売れていくのが 嬉しかったと 彼女は 語る。その 印税は 女子選手の 育成のための 費用に 当てたり したという。充実した 短い人生をも 駆け抜けた ようだ。現代と 異なって 女子競技者を 応援する体制は 不十分だったので あろう。無理がたたって 夭折したのかも しれないと 感じた。08:24

更新日: 2022/06/11
acf6f4ff1b74さんの感想

アスリートとしての才能だけではなく、文才にも優れた人だったんですね。 若くしてお亡くなりになったのは本当に惜しい。

更新日: 2019/11/21
e6e16bade96bさんの感想

大河ドラマ「いだてん」で人見絹枝が取り上げられていた。あの時代、女子は運動などせず家の中で家事をやっていれば良いという檻の中の鳥を強いられていた。そんな中、世間の目をものともせず走り続けた彼女は紛れもなく日本女子スポーツの先駆者であろう。若くして亡くなったのが残念である。

更新日: 2018/08/02
いちにいさんの感想

スポーツ選手なのに文才があると思ったら、新聞記者なのだ。社の仕事、とはアマティアで競技を行っているの意味。しかし、内容が凄い!世界記録ということばを何気なくちりばめた文章だ。昔の人には、スポーツ選手であれ芸人であれ俳優であれ、軽薄な輩はいなかったように思われる。