「盲目物語」の感想
盲目物語
もうもくものがたり
初出:「中央公論」1931(昭和6)年9月

谷崎潤一郎

分量:約190
書き出し:わたくし生国《しょうごく》は近江《おうみ》のくに長浜在《ながはまざい》でござりまして、たんじょう《誕生》は天文にじゅう一ねん、みずのえねのとしでござりますから、当年は幾つになりまするやら。左様、左様、六十五さい、いえ、六さい、に相成りましょうか。左様でござります、両眼をうしないましたのは四つのときと申すことでござります。はじめは物のかたちなどほの/″\見えておりまして、おうみの湖《うみ》の水の色が...
更新日: 2025/05/18
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  表題 それ 自体が いまでは 通用 しない 表記である。表現 自体に 工夫を 凝らし 新機軸を 意図した ようにも 見れる けど 差別の 墓標と 言うべきかと 思わざるを 得ないと 感じられた。

更新日: 2019/10/06
19双之川喜41さんの感想

 谷崎は この物語を きっかけに 春琴抄を ものにしたような気がしてならない。 四つのときからの 盲目を表すために 仮名書きにしたり 有名な歴史的な 出来事の 目撃者にしたてたりするのは 精粗のバランスを 欠いているように 感じた。