「種紙の青む頃」の感想
種紙の青む頃
たねがみのあおむころ

前田夕暮

分量:約4
書き出し:私は学校から帰るや否や、包みをそこに放り出しておいて、勝手元に駈けあがり、板の間にお膳を持ち出して、おおきな茶碗をかかえるようにしながら、飯櫃から冷たい飯を手盛りにしては、湯をかけて、さらさらと流し込むのである。二杯ばかりはいつか知らぬまに胃袋のなかに流れ込んでいる。三杯目をさらさらと食べながら、障子をあけはなしてある座敷越しに、遠く田圃向うの畑を見渡すと、菜の花が黄いろく咲いている。その菜の花の...
更新日: 2019/11/06
19双之川喜41さんの感想

 種紙が 何であるかを 知る人も 少なくなってしまった。 かつては 日本の 交易を支えた 原点とでも 言うべきものであろう。 菜の花の間に 首が見え 挨拶を交わす光景は 詩味がある。

更新日: 2018/08/16
いちにいさんの感想

父と子とのたわいもないじゃれあいが何とも安心させてくれる。