傘屋の 油引きの 小僧は 身寄りも頼りもなく 前身は 角兵衛の獅子だった。 頼りにしているのは 縫い物で身をたてている お京だけである。 お京が 妾奉公に出ることになり 是非ない別れとなる。 地の文の 美しさは 比類がないと感じた。
樋口一葉のわかれ道は、文体はやっと現代文スタイルになってきた。話の話題は、卑近は一般市民の日常的な話。これが、明治の女流作家の代表格なのか?句読点も樋口一葉流で、いぜんダラダラと、、、で文章が続く。
作品を あまり多くは読んでいませんが 短いので比較的 読みやすいです。 独特の 一葉の世界。 切なくて 焦れったい、ゆったりしたもの悲しさ(?) 映画のような情景を 想像して たのしめます。