「わかれ道」の感想
わかれ道
わかれみち
初出:「国民之友 二百七十七号」1896(明治29)年1月4日

樋口一葉

分量:約21
書き出し:上お京さん居ますかと窓の戸の外に来て、ことことと羽目を敲《たた》く音のするに、誰れだえ、もう寐《ね》てしまつたから明日《あした》来ておくれと嘘《うそ》を言へば、寐たつて宜《い》いやね、起きて明けておくんなさい、傘屋《かさや》の吉《きち》だよ、己《お》れだよと少し高く言へば、嫌《いや》な子だねこんな遅くに何を言ひに来たか、又|御餅《おかちん》のおねだりか、と笑つて、今あけるよ少時《しばらく》辛棒おし...
更新日: 2019/11/07
19双之川喜41さんの感想

 傘屋の 油引きの 小僧は 身寄りも頼りもなく 前身は 角兵衛の獅子だった。 頼りにしているのは 縫い物で身をたてている お京だけである。 お京が 妾奉公に出ることになり 是非ない別れとなる。 地の文の 美しさは 比類がないと感じた。

更新日: 2017/06/19
b9ef941530ccさんの感想

樋口一葉のわかれ道は、文体はやっと現代文スタイルになってきた。話の話題は、卑近は一般市民の日常的な話。これが、明治の女流作家の代表格なのか?句読点も樋口一葉流で、いぜんダラダラと、、、で文章が続く。

更新日: 2017/05/08
a98a2cd23bf1さんの感想

作品を あまり多くは読んでいませんが 短いので比較的 読みやすいです。 独特の 一葉の世界。 切なくて 焦れったい、ゆったりしたもの悲しさ(?) 映画のような情景を 想像して たのしめます。