「託児所をつくれ」の感想
託児所をつくれ
たくじしょをつくれ
初出:「槐」1939(昭和14)年5月

小熊秀雄

分量:約42
書き出し:一この長詩を書くための材料に本棚を熱心にかきまはしたが探す本は発見らない黒表紙で五十頁余りの吉田りん子といふ詩人の『酒場の窓』といふ詩集だ、捨て難いものがあつて時々本棚の整理で本を売り飛ばす時も傍に除けてをくのだから何処かにまぎれ込んでゐるに相違ない私は彼女を『奇蹟の女王』と名づけてゐる。二彼女が突然詩人のグループに現はれると詩人達が彼女の周囲に集つた。布切れの真中をつまみあげると布の周囲が寄つて...
更新日: 2016/06/04
芦屋のまーちゃんさんの感想

長編詩というのを初めて読んだ。 するする読める。 下手な短編小説よりもするする、するする読める。 大西は平社員のような気がする。 いいやつだったが、出世はしない。 育児放棄の女をいくら罵ったて、負け犬の遠吠えだ。 するする、するする、するする読める。 いい詩だ!