「紀伊国狐憑漆掻語」の感想
紀伊国狐憑漆掻語
きいのくにのきつねうるしかきにつくはなし
初出:「改造」1931(昭和6)年9月号

谷崎潤一郎

分量:約24
書き出し:漆掻きと云ったって都会の人は御存知ないかも知れませんが、山の中へ這入って行って漆の樹からうるしの汁をしぼるんです。いいえ、なかなか、百姓の片手間ではありません。ちゃんとそれを専門にする者があったんで、近頃はめったに見かけませんけれども、外国の安い漆が輸入されるようになったそうですから、いまどきあんなことをしても手間ばかりかかって引き合わないんでしょうな。兎に角以前には私《わたし》の村なんかへもよく...
更新日: 2017/11/21
b9ef941530ccさんの感想

谷崎潤一郎の紀伊国狐憑依漆掻語は、和歌山の山間部での云われのお話。かっぱとか、本当かどうか分からないが、言い伝えに引かれて主人公はそれに興味をもつ。