「紙幣鶴」の感想
紙幣鶴
しへいずる
初出:「改造」1925(大正14)年6月号

斎藤茂吉

分量:約2
書き出し:ある晩カフェに行くと、一隅の卓に倚《よ》ったひとりの娘が、墺太利《オウストリー》の千円紙幣でしきりに鶴を折っている。ひとりの娘というても、僕は二度三度その娘と話したことがあった。僕の友と一しょに夕餐《ゆうさん》をしたこともあった。世の人々は、この娘の素性などをいろいろ穿鑿《せんさく》せぬ方が賢いとおもう。娘の前を通りしなに、僕はちょっと娘と会話をした。「こんばんは。何している」「こんばんは。どうで...
更新日: 2018/05/25
47c8ad42456fさんの感想

一瞬で読了。どんな格好をした娘だろうか、と想像。