「玉菜ぐるま」の感想
玉菜ぐるま
たまなぐるま
初出:「改造」1925(大正14)年6月号

斎藤茂吉

分量:約4
書き出し:欧羅巴《ヨーロッパ》には、骨骼《こっかく》の逞《たくま》しい、実に大きな馬がいる。僕は仏蘭西《フランス》に上陸するや、直《す》ぐその大きな馬に気づいた。この馬は、欧羅巴の至るところで働いている。その骨組が巌丈で、大きな図体《ずうたい》は、駈競《かけくらべ》をする馬などと相対せしめるなら、その心持が勿体《もったい》ないほど違うのであった。僕はいまだ童子《どうじ》で、生れた家の庭隈《にわくま》でひとり...
更新日: 2021/03/29
19双之川喜41さんの感想

 茂吉は 幼い頃 母親から  馬が 来たので 見ておいで と言われたくらいなので  もとより 馬には 関心があった 。 ヨーロッパに留学した頃  馬が 頑丈で大きいのに 驚いた。 おそらく キャベツと思われるけれど  箱 荷車に 一杯に積み込んで  逞しい 馬が ひいて行くの  心待ちにするようになった。 街の様子が 生き生きと 映し出されていて  旅情を 感じる。