中村地平
ドキュメンタリー小説のような作風ですが、1930年に起こった抗日紛争である「霧社事件」を題材のした作品です。この作品の題材となった事件が起きた当時、台湾は、日清戦争の後に清から譲渡されて30年以上、大日本帝国に統治されていました。この作品を読むに、統治国に対する30年の積年の恨みが爆発した状況が、よく分かります。この作品を読むことができて、良かったです。