「南方郵信」の感想
南方郵信
なんぽうゆうしん
初出:「文學界 第五巻第四号」文藝春秋社、1938(昭和13)年4月1日

中村地平

分量:約55
書き出し:一九州山脈に源を発したO川は、黄濁した体《てい》で日向《ひゅうが》の国の平原をうねり、くねり、末は太平洋に注いでいる。三十六里もある長い川であるが、最後に黒潮と激突しようとする一線には、海岸線に沿った砂浜が、両方から腕のように延びてきて、中に深淵の入江を抱いている。港というには面積がせまく、ハマオモトが固く根をはって点在している砂丘の垣ひとえ外には、小さな汽船ぐらいは忽《たちま》ちひと呑《の》みに...
更新日: 2019/10/07
19双之川喜41さんの感想

 やや色情狂気味の お浜が孕んだ。 さて 誰の仕業か。 本作品は何とか賞の 候補作品でもあったらしいけど もしかしたら 挿話過剰かもしれないと思った。 完成度がたかいだけに もったいない感が わいてくると思った。