本作品は、大正11年に著された秩父山地ーー特に奥秩父ーーの紹介文です。本作品の中で、奥秩父の玄関先のように紹介されている『武甲山』、『三峰山』は、現代では、公共交通機関の発達のおかげで、都心からでも簡単に日帰り出来るようになりました。『三峰山』は、三峰神社参拝で人気を集め、観光地と化していますが、『武甲山』は、セメント用石灰岩の産出の為、山肌は切り崩され、登山を禁止されています。本作品に著されるように、素晴らしい自然や歴史を持つ二山ですが、資本主義下の山岳信仰の陰と陽に別れてしまったようです。
奥秩父に行きたくなった。でも距離的には近いが、アクセスが悪い。
久々に奥秩父に行きたくなった。