「書簡 大杉栄宛」の感想
書簡 大杉栄宛
しょかん おおすぎさかえあて

(一九一六年四月三〇日 一信)

(せんきゅうひゃくじゅうろくねんしがつさんじゅうにち いっしん)

伊藤野枝

分量:約2
書き出し:宛先東京市麹町区三番町六四第一|福四萬《ふくしま》館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館ゆふべ、つくと直ぐに手紙を書き出しましたけれど、腰が痛んで気持が悪いので止めました。つきますと直ぐに雨が降り出して、風がひどいので外には出られません。真暗な風の強いさびしい晩でした。停車場から此処まで歩いてくるうちに、泣きたくなつて仕舞ひました。停車場の直ぐ前ときいてゐましたけれども、少し離れてゐます。海の近くです...
更新日: 2016/01/11
92cbce68ee0eさんの感想

わがまま女と云われてますが大杉への愛情が感じられて思わず泣けてしまいました。 写真見ると若い頃は醜女の部類にはいるのかと思われる容姿ですが、この強い愛情と可愛らしさが数多の男性を虜にするのかな?