「愛のごとく」の感想
愛のごとく
あいのごとく
初出:「新潮」新潮社、1964(昭和39)年4月号

山川方夫

分量:約79
書き出し:私はいつも自分にだけ関心をもって生きてきたのだ。自分にとって、その他に確実なものがなにもなかったので、それを自分なりの正義だと思っていた。私はいつも自分を規定し、説明し、自分の不可解さを追いかけ、自分をあざけり軽蔑してくすくす笑いながら、でも仕方なく諦めたみたいに、その自分自身とだけつきあってきたのだった。自分とだけつきあう。それが可能か不可能か、それは別のことだ。ただ私はそうしたいと思っていた。...
更新日: 2019/11/07
19双之川喜41さんの感想

 離人症 のように  自分で 自分を 痛めつけ  いつも  自分の中の もう一人の自分が  凝視しているようなことが   人より おお過ぎるので 自分で自分に手こずっている男が 昔の女と よりを戻し  定期的に ただならぬ 逢瀬を 過ごす。 無理に 筋で   まとめようとするので  そんなところが  万年 入賞 候補者で あった 理由のように ふと 感じた。