伊藤野枝
雙喜 ほかの 男と 同棲している 野枝に 未練がましく 手紙を よこす 孤月に 断絶の 返信を したためた やり取りである。読み進めているうちに 野枝は 自分自身を 過不足なく 値踏みのできる 卓越した 自己分析力が あるようにも 思えてきた。若くして 書いた 文章であることに あとから 気づき さらに 驚いた。