「二人の子供の対話」の感想
二人の子供の対話
ふたりのこどものたいわ
初出:「微光 第四号」1915(大正4)年1月号

伊藤野枝

分量:約3
書き出し:A『君此の頃ね僕の家では兄さんとお父さんが一生懸命に議員選挙のことに就いてばかり話をしてゐるよ、僕はよく知らないけれども××さんと○○さんはどつちがいゝのだい』B『僕もよくは知らないけれど僕の父さんの話だと××さんの方がいゝのださうだ。○○さんは随分もう金をつかつたつて話だよ、それにくらべると××さんはえらいね、お金なんかそんなに使はずに運動するんだとさ』A『君、お金つて——そんなに選挙にはお金が...
更新日: 2025/11/26
艚埜臚羇1941さんの感想

  出たい人より 出したい人。現代でも 金力 選挙運動は ほぼ 変わっては いない。子供達の 素朴な疑問は 年齢を かさねるに つれて 雨散霧消してしまう。選挙が 近づいて くると 村人達は 妙に 張り切り はじめる。ただ酒が 呑める。金が 配られる。幾ら配られるか 当てっこする。戦争好きな 世界に 名だたる 賄賂国家も 根っ子からも 腐って いるのかは なかなか 判らない。日本だって もともと 賄賂を 使い そのうえに 国を造った。