恋の力は偉大だということを、また改めて知らされた。
とても好きな作品でした。 伯父さんの宗教観やピストル購入の下りなど、何気なく示されたピースがハマっていくような感覚が心地よかったです。 無駄な要素が無いのに、予想出来ないような結末になるというのが素晴らしい。 二銭銅貨を読んだ際にも感じましたが、暗号のつくりが本当に天才的ですね。
暗号に感心した。探偵事件の動機に恋愛や痴情のもつれは付き物で、今回もそういう意味ではベタな面白さだと思った。
こんな短い文章なのに、暗号解読の面白さと一人二役のトリック、そしてロミオとジュリエットばりの男女と、濃い要素が一気に拡がって最後に明智の笑顔で爽やかにまとまっていく。推理小説としても一級だが読後感の清々しさは乱歩には珍しい作品。
牧田君にちょっと言い過ぎ お金はあげたとはいえ
他の作品のほうがおすすめだけど好感の持てる感想の書き方。オチがわかるけど面白かった、とかの類いの馬鹿な感想は要りません。
読み終わるとニコニコ顔になるお話です。