NHKラジオの朗読で聴き再度ここで読みました。心に刺さる作品です。弟は内気な性格と病気であることががクドいほど書かれてますが、自分の暗号が雪枝に伝わっていないのなら(普通、伝わるはずが無いと思いますが)絶望せずに好きですと意思表示すればと心から悔やまれます。雪枝さんからの返信が自分が出した以上来ているのですから。それと自分の妻となっている雪枝さんとの関係、日記を見たばっかりに返って複雑な感情が芽生えましたね。と思わせる乱歩がすごい。
繊細な弟、繊細な雪枝さん、そして、繊細な兄。 それだけに、観念だけの恋でも問題になってしまう。 観念の恋に敗北して破談もありうるし、現実に結ばれた兄と雪枝さんの、あらたに紡がれる物語もありうるだろう。みんな若いけど、1日1日重ねていく人生もあると思うよ、と、幸祈ります。 そういうの書いてくれる名手もいる。 でもみなさんのレビュー読んで、この様に始まりすらなかった恋愛だけど、みなさん真摯にとらえていて、 「こんなの何もねーじゃん、何もヤッテねーじゃん 何うじうじしてるワケ?」 とかいう人いなくて、それはピュアだなと思いました。
まさに知らぬが仏。 初めて読めば謎を知りたい欲に駆られるが、知ってしまうと何だか恐ろしくなった。 婚約を破棄しようにも弟はこの世に居ないので、この直面した数奇な運命を受け止めるには余りにも結末が重すぎる……。病で亡くなったのにも関わらず、死に関わってしまったような心地になった。 無闇に他人の「日記帳」を読むべきではない。例えそれが愛すべき肉親だったとしても。
一人の女性を巡って恋敵が自殺する構図は夏目漱石の「こころ」と同じですね。でもこの作品は最後の1ページで上記構図が完成、ここが漱石と乱歩の違いですね。
亡くなった弟の日記帳を見つけた兄 日記帳の謎を解く… 結末は…なんてこったい…解かなければ良かったね(;ω;)ブワ
今なら厨二病と言われそうな弟。乱歩の手にかかれば美しい文学に昇華する。
主人公である、お兄さんがこれからどんな思いで結婚生活を送って行くのか、、何だかかわいそうに感じました。
うわっ… 気まずいですね 後、弟頑張れってなります
そういうおちなのか❗
ちょっぴり切ない程度の話で終わってくれれば良かったものを、最後の最後でめちゃくちゃ後味の悪いラスト。さすが乱歩、そう来たか!って感じだけど…このお兄さん、これからどんな気持ちで雪枝さんと生活していくんだろう?とか考えてしまう。
とても短いのに最後にしっかりオチを持っていくのが…江戸川乱歩やっぱりすごいなと思わずには。主人公もそうだけど読者の頭の中にも刻まれる、これからどうなっていくのかと想像を膨らませてくれる良い作品。 感想の程度が低いとの感想がありましたけど短くてしかも読みやすい物語に、素直に感動する人が多いことって、良くありません? 私はかなりオススメの短編です。
じっくり読むと感じさせる読みのもの歳を重ねても読るものである 深い内容がある、
短く、また何となく先が読めてしまう作品。 なので常にもしかしてを思い浮かべながら先を読み進める。 描かれてる目線はひとつなので、読了後に他の人の目線、真実に思いをはせた作品。
「私」の婚約者と亡き弟とが、既に両想いであることに気付かず、互いに恋愛成就のおまじないをしている。 この事実を暴いてしまった「私」の絶望感に、こちらの胸も苦しくなる。
オチが素晴らしい。
さすがは乱歩師匠、うまいですね。ホームズの踊る人形を思わせますが、倍以上解く暗号文があるという充実ぶり、読みがいがあります!
感想書いてる人々の程度が低いのが印象的。
これぞ短編の面白さ!
ネタバレまでとは、いかないまでも考えられる結末ですね。暗合解読は難しいですね。
これはイイ後味の悪さ!