短編ですがおわりに罰や罪が描かれるというのでなく、悪人があらわれなかったのでホッとしました。 しかしこの「性癖」ゆったら「プレイ」は乱歩テイストかもです。本人も自分は世間に変態扱いされていると言っていました。 この「悪意なきいたずら」に、ささいな事情、思いがけぬ偶然が作用する事で、明智小五郎登場の事件が起こるのかもしれません。
なにかカラクリがあるわけでもなく、ただただ旦那のイタズラに付き合っていた、やさしい奥さん。と、解釈しました。 旦那さんの方は、一人で一喜一憂していたのかと思うと、それはそれで面白い。
素敵。
最初に読んだ時は小学生で変身トリックを面白がっていただけだったが、今読み直すと夫婦の温かい心づかいが感じられる。
江戸川乱歩の人間椅子に引き込まれて作家読みをしています。この作品は途中でオチがわかってしまったの残念でしたが素敵な奥様を想像しながら読みました
良い奥さんですね…(しみじみ)
どんでん返し。
そんな優しい奥さんを持てる旦那に、私はなりたい。
分かりきった夫の茶番にも乗ってあげる、そんな妻に私もなりたい
ええはなしや
細君は夫の遊戯を見抜いていた上であのような行動をとったのだから、結果論的には何ら問題はないはずだけど...。まさしくハッピーエンド、とは素直に言い切れない不安のようなものが残りました。
マンネリ化した夫婦関係の解決策として、満更夢物語ではない気がします。少し昔に戻って、少し違う自分になって、恋愛をやり直すなんて、ロマンチックですねぇ。
よくも毎回こんな奇妙な物語を 考えるものだと感心させられる うまく物事が進んだかに みえて 実は相手の方が うわて… 気持ちの良い裏切りではあるけれど
ミステリーといえば、殺人事件が起こり、密室の謎を名探偵が推理するのが定番だが、この手の乱歩の短編は血が流れない。変人奇人が妙な心理から他人になったり、椅子になったり、ともかく変装したがる。正直、「なるほど、そうだったのか!」というような目から鱗が落ちるような話ではない。当時はこんなストーリーが新鮮だったのか?と思うくらいだ!