「三次の鵜飼」の感想
三次の鵜飼
みよしのうかい
初出:「大阪朝日新聞」1926(大正15)年8月3日

中村憲吉

分量:約6
書き出し:山陽、山陰両道の河川は殆ど何れもが中国山脈を分水嶺として、瀬戸内海と日本海とに注いでゐるのにひとり両道第一の長流江の川のみは、その源を山陽道に発し且つその流程の半はこれを通過しながら、下は遠く山陰に入り日本海に流れ去つてゐる。備後の北部が安芸国と境を接し、それに雲石二州の国境が相迫らうとするところに広袤方約二里のいはゆる三次盆地がひらけてゐて、江の川五十余里の水源の大部分は、ここに会する吉田、馬洗...
更新日: 2019/09/10
19双之川喜41さんの感想

 著者は  廃れ行く 江の川の鵜飼いを惜しんでいる。 懐かしいアセチレン燈の臭いが 脳裏に浮かぶような気もする。 茨城県の 鵜の岬で 簾の陰から手を出して捕獲する仕掛けを 見聞した ことがある けど ここの鵜も  彼の地で 捕らえられた鵜だろうか。