「頼杏坪先生」の感想
頼杏坪先生
らいきょうへいせんせい
初出:「文芸春秋」1930(昭和5)年10月

中村憲吉

分量:約12
書き出し:*頼山陽の百年祭が明年に迫つたので、私の県ではその遺蹟顕彰会が組織され、全集の刊行、記念館の設立、旧居保存などそれぞれの準備が進められてゐる。さう云ふとき私は山陽先生を思ふと、妙にその家叔杏坪先生のことに心が惹かされてくる。杏坪先生は山陽終生の理解者であり、殊にその青年逆境の時代には最も温い庇護者であつた。一体に頼一家の学者詩人は、山陽の盛名によつて、より広く天下に知られてゐる。もとより杏坪先生の...
更新日: 2019/10/28
19双之川喜41さんの感想

 山陽のよき理解者であり 庇護者でもあった 杏坪の業績について 愛情をもって 述べている。 詩人学者には珍しく 実務にたけ 成果を挙げたようである。 偉人の周辺の 二宮金次郎のような人と 言うべきか。