「闇をさまようもの」の感想
闇をさまようもの
やみをさまようもの

ラヴクラフトハワード・フィリップス

分量:約67
書き出し:ロバート・ブロックに捧ぐ我暗き宇宙の大口を開けるを見たりそこは暗き惑星のあてどなく廻り恐怖より目をそらす術も無く廻り知も光輝も名も無くして廻る場なり——ネメシス。慎重肌の調査者なら、ロバート・ブレイク(*1)の死因は落雷ないしは放電が齎した広範な神経ショックであるという世間一般の信条に異を唱えるのを躊躇うだろう。確かに彼の面前の窓は割れていなかったが、自然というものはこれまでにも多くの奇怪な芸当を...
更新日: 2019/10/31
19双之川喜41さんの感想

 後書きに 関心が向かった。 翻訳するに辺り 丁寧に 語感の吟味に細心の注意を払う訳者に あふれる情熱を 感じた。 ストリート・ビューによる 作中の場面の紹介にも 感嘆した。  

更新日: 2018/10/31
朝起亭小便さんの感想

ラブクラフト晩年の作品ですね。 冒頭に書かれているロバート・ブロックはヒッチコックの映画化で知られる「サイコ」の原作者です。 覗いている窓から見える黒い教会の塔に魅せられた彼が辿る運命はいかにという感じで話は進みます。 ロバート・ブロックも初期の作品はクトゥルフ関連だったんですよね。

更新日: 2018/03/01
まえにいさんの感想

ニャルラトホテプに徐々に陶酔していく主人公であるが、それすら怪物は折込み当初から狙いを付けていたのだろうか。 主人公が刻々と豹変していく様子が生々しい。

更新日: 2016/08/01
80c236001b1eさんの感想

小説の舞台が異様なため、映画を観ているように一々ダークな世界を十分味わえる、不気味すぎる。