後書きに 関心が向かった。 翻訳するに辺り 丁寧に 語感の吟味に細心の注意を払う訳者に あふれる情熱を 感じた。 ストリート・ビューによる 作中の場面の紹介にも 感嘆した。
ラブクラフト晩年の作品ですね。 冒頭に書かれているロバート・ブロックはヒッチコックの映画化で知られる「サイコ」の原作者です。 覗いている窓から見える黒い教会の塔に魅せられた彼が辿る運命はいかにという感じで話は進みます。 ロバート・ブロックも初期の作品はクトゥルフ関連だったんですよね。
ニャルラトホテプに徐々に陶酔していく主人公であるが、それすら怪物は折込み当初から狙いを付けていたのだろうか。 主人公が刻々と豹変していく様子が生々しい。
小説の舞台が異様なため、映画を観ているように一々ダークな世界を十分味わえる、不気味すぎる。