「若き日の思い出」の感想
若き日の思い出
わかきひのおもいで
初出:「若き日の思い出」旺文社、1956(昭和31)年1月30日

中谷宇吉郎

分量:約12
書き出し:私の中学時代は、大正の初めごろであって、明治時代の先生方とくらべたら、だいぶ文明開化になっていた。しかし郷里が北陸の片田舎であり、中学があった小松の町も当時はまだ小さい町であった。それで中学時代のことをいまから思い出してみると、ずいぶん旧式な教育をうけたものだという気がする。中学の五年間は、完全に寄宿舎生活をした。その寄宿舎生活で、いま頭に一番残っていることは食事がまずかったことである。一月の寄宿...
更新日: 2025/07/04
艚埜臚羇1941さんの感想

  寄宿舎の 食事は 麦飯が 決まりで 味噌汁ときたら 塩味だけ たまに カレーは でたようだ。麦飯は ふんどし なるものが 口なかに 突き刺さるけど 栄養的には すぐれた ものである。自習時間には 参考書は 持ち 合わせて いないので 間が 持たなくて 時間つぶしに 苦心したという。教師の 熱意と 愛情が 生徒を 大きく 育てた。

更新日: 2016/08/03
bfb143191323さんの感想

スパルタ教育を懐かしむ筆者に疑問をもちながら読んでいました。 けれど、たった数行の理由で妙に納得 させられ、温かい気持ちになりました。

更新日: 2016/07/15
f34ecf328af6さんの感想

シンプルでテンポよくある青春時代の断片が書かれています。 ほんの数ページですので時間があればオススメ。 読後感はほぼ爽やかか。

更新日: 2016/07/12
ヨーコさんの感想

感動した。今よりもずっといろいろな意味で厳しい時代であるはずなのに、制限された枠の中でも楽しみ、挑戦していたんだなぁ。生き生きとした息使いが伝わってきた。