「桂浜」の感想
桂浜
かつらはま
初出:「西日本新聞」1955(昭和30)年8月9日夕刊

中谷宇吉郎

分量:約3
書き出し:漱石の俳句の中に寅彦桂浜の石数十顆を送る涼しさや石握り見る掌という句がある。如何にも涼しさのあふれる名品である。そしてその涼しさの中に、寅彦の漱石に対する思慕の情と、漱石のそれに応えるこころとが、感じとれる。この句は、明治三十二年の作で、当時漱石は五高で英語を教えていて、寅彦はその愛された生徒の一人であった。この年の夏、寅彦は五高を卒業して、東大の物理学科に入学した。桂浜の石を贈ったのは、多分その...
更新日: 2021/05/07
19双之川喜41さんの感想

 旅案内の珠玉である。 漱石▫寅彦▫龍馬の銅像▫桂月▫貢太郎の碑にも ふれられ 旅情を誘う。 水族館の大海亀は 人に慣れていて 餌をねだるとか。 亀は まだ 元気に暮らしているのだろうかと思った。