「寅彦の遺跡」の感想
寅彦の遺跡
とらひこのいせき
初出:「西日本新聞」1955(昭和30)年8月10日夕刊

中谷宇吉郎

分量:約3
書き出し:高知へ着いた日に、すぐ寺田紀念館で、御親戚の方や、寅彦を敬愛する人たちと、座談会の準備がしてあった。紀念館は、先生の旧宅のあとに建てられたもので、昔の名残としては、庭の一部と先生が子供の頃勉強された離れ部屋が一ツ残っているだけである。旧宅は全部戦災で焼けてしまった。新しい紀念館は、戦後顕彰会の手で建てられたもので、中は全くのがらん洞である。遺品や先生ゆかりの品などは、全部戦災で亡われてしまったので...
更新日: 2019/10/10
19双之川喜41さんの感想

 寅彦の作品は 科学ものに限らず幅広いなと 最近 実感していたので 感慨もひとしおである。 いわば 心の遺跡を それぞれの心中に 秘めさせた功績の大きさは はかり知れないものがあると思った。