「長岡と寺田」の感想
長岡と寺田
ながおかとてらだ
初出:「寺田寅彦全集 第十三巻 月報13」岩波書店、1951(昭和26)年5月5日

中谷宇吉郎

分量:約9
書き出し:長岡先生と寺田先生とは、学問のやり方でも、対世間的のすべての点でも、まるで正反対のように、一般に思われている。事実、外から見たところは、その世評のとおりである。そして外から見たいわゆる皮相の観が、案外ことがらの真をついていることが多い。両先生の仲は、決して良かったとはいえない。しかし両先生とも、何といっても、大正昭和の日本における傑出した学者であった。お互いに尊敬すべき点は、ちゃんと尊敬し合ってい...
更新日: 2020/12/13
19双之川喜41さんの感想

 原子物理学で有名な長岡は 地球物理学にも 趣味的な関心があったという。 寺田は 長岡の講演会の後に 震えながら 真っ青な顔で立ち上がり「全部 出鱈目です」と 言い放ったらしい。 聴衆は 凍りついてしまった。 小林勇は 寺田の真理に対する情熱を 讃えた。 胸うたれると感じた。

更新日: 2016/06/17
1dbde5ace62dさんの感想

寺田寅彦の学者としての芯。最近の疑似科学。自分の振る舞いまで、全て鑑みて読む。