「八戒に遭った話」の感想
八戒に遭った話
はっかいにあったはなし
初出:「藝術新潮 第二巻第十三号」1951(昭和26)年12月1日

中谷宇吉郎

分量:約8
書き出し:もう十年昔の話になるが、学士院賞を貰った時に、その金で『東瀛珠光』と『西域画聚成』とを買ったことがある。学士院賞というものは、私たちが中学へはいって間もない頃創められたもので、賞金は千円であった。当時千円という金額が決められたのについて、もちろん嘘ではあろうが、京童はこういうかげ口をきいたものだそうである。即ち、学者は一生研究していても、到底自分の家を持つことは出来ない、せめてとくに優れた研究をし...
更新日: 2020/12/13
19双之川喜41さんの感想

 挿絵 一葉あり。 西遊記の出現より 数百年前に描かれた「東?珠光」に あの八戒が 描出 されていると言う。 中谷氏は 小さな発見は素人 芸 で  専門家から見れば  微苦笑のものであろうと謙遜する。 科学者の観察眼は 鋭いものだと 思い知らされた。