「牧野伸顕伯の思い出」の感想
牧野伸顕伯の思い出
まきののぶあきはくのおもいで
初出:「文藝春秋 第二十七巻第四号」文藝春秋新社、1949(昭和24)年4月1日

中谷宇吉郎

分量:約21
書き出し:今年の正月のある晩、『リーダース・ダイジェスト』の東京支社長マッキイヴォイ氏と同席した時に、牧野さんの話が出た。マッキイヴォイ氏は、牧野さんのことを非常にほめていた。日本の代表的な知識人で、すぐれた民主的政治家である。そして八十九歳の老齢で、頭が少しも衰えていないと感心していた。しかし今病気だということだがどうなんだろうと心配していた。事実その時は既に牧野さんは死の床についておられたので、その後二...
更新日: 2020/04/24
19双之川喜41さんの感想

 武見太郎と共に 牧野伯爵を訪問すると  羽織袴で 対座したという。 西郷隆盛の 知友でもあり 明治四年に 岩倉公の使節団員 どして渡米した。 明治の功臣で 渋谷区松濤の屋敷に 居した。 科学方面の知識も  卓越していたので いち早く 新爆弾を 原爆と察知出来た。 当時の 軍 上層部は  何が起きたのか 理解することができず  広島の壊滅を  サイパン陥落や  連合艦隊の全滅と 同じような ものとしか 理解できなかったと言う。 牧野は 若くして 自己の欠けている面に気づき 自らを 鍛えなおしたのは  凄い事だと  感じた。