「ケリイさんのこと」の感想
ケリイさんのこと
ケリイさんのこと
初出:「新潮 第五十一巻第四号」1954(昭和29)年4月1日

中谷宇吉郎

分量:約6
書き出し:十二月の初め頃、ちょっと用事があって、ワシントンへ出かけた。実は用事といっても、大したことはなかったので、久しぶりにケリイさんに会ってみたいという気持もあったからである。ケリイ博士といえば、日本の自然科学関係者の間には、非常に親しい名前である。終戦後間もなく日本へやってきて、総司令部の経済科学局で、自然科学方面の主任を、ずっとやっていた物理学者である。たしか講和会議のすぐ前までいたはずで、日本に対...
更新日: 2019/10/25
19双之川喜41さんの感想

 馬橇(ばそり)のケリイさんは 猛吹雪のなかで 遭難寸前になる。 やっと見つけた小屋の 老婆は 湯を飲ませ 夜を徹して薪をくべ 命を救う。 ケリイが 学会に、良くしてくれたのも 老婆のせいばかりではないだろうけど 感動秘話であると感じた。