中谷宇吉郎
寺田寅彦は 病死した 最初の妻の 忘れ形見の 娘が どんぐりを拾い集める仕草が 亡き妻の どんぐりを拾う仕草と あまりにもよく似ているので 胸を打たれる。 寅彦の再婚した妻も 病死してしまう 。 奥へ奥へと 入り込む 寅彦の後年の性格は 天性ばかりでなく 境遇の影響も大きい という。