自作解説
じさくかいせつ
怪人二十面相と少年探偵団
かいじんにじゅうめんそうとしょうねんたんていだん初出:「児童文学への招待」南北社、1965(昭和40)年7月分量:約9分
書き出し:表題の私の少年探偵小説について何か書くように勧められたが、私は三、四年来、病気でひきこもっていて、手足が不自由なため、筆が執《と》れないので、手紙の返事などは、家族のものに代筆してもらっているような、ありさまである。以下の文章は拙著「探偵小説四十年」(千部限定、昭和三十六年、桃源社)の昭和十一年の章に「初めての少年もの」という見出しで書いたものがあるので、それに原稿紙三、四枚新らしく書き加えて責め...