「壁画摸写」の感想
壁画摸写
へきがもしゃ
初出:「文藝春秋 第十九巻第一号」文藝春秋社、1941(昭和16)年1月1日

中谷宇吉郎

分量:約20
書き出し:二千六百年の記念事業の中で、百年後の日本人に最も感謝されるものは、今度の法隆寺の壁画の摸写ではあるまいかと、友人の一人が私に語ってくれたことがある。そう聞いて見れば、なる程その通りかもしれないという気がする。法隆寺の壁画のことは、色々と美しい感嘆の言葉は聞いているが、まだ見たことはなかった。もっとも機会を作れば、春秋の拝観期に大和を訪れることも出来なくもなかったが、懐中電灯の光でぬすみ見る程度では...
更新日: 2021/05/17
19双之川喜41さんの感想

 法隆寺の壁画の修復作業は 驚くほどの 低予算で おこなわれておりながら 関係者の士気は 高かったようだ。アジャンター壁画も 手がけた画伯の 言によると 作成者の 集中度に 大きな 違いがあると言う。