「雪後記」の感想
雪後記
ゆきこうき
初出:「文藝春秋 第八巻第九号」文藝春秋社、1940(昭和15)年6月1日

中谷宇吉郎

分量:約23
書き出し:今年の冬は、二度十勝岳へ行った。そしてそれは、私にとっては、誠に待望の十勝行の再挙が遂に成ったものであった。冬の十勝行ももう旧い話で、実のところ、今ではもはや私たちの仲間の雪の研究の生活の中では、何も事新しい話ではない。しかし私自身にとっては、あの五年前の冬の十勝行が名残りとなってしまっていたのである。というのは、その後ずっと健康に恵まれなかった私には、再びあの十勝の雪に埋れながら顕微鏡を覗き暮す...
更新日: 2021/04/15
b53e79cfe52cさんの感想

書かれた昭和15年当時とあらゆる環境が違ってますね。世界で初めて人工雪をつくるのに成功した作者の雪の結晶の観察日誌。その真摯な態度に読んでいても心打たれますね。