谷崎潤一郎
幼少時より女人禁制の比叡山に預けられ、御上人様の膝下として育てられた二人の稚児の物語。思春期を迎え、外の世界への好奇心が芽生え各々自分の生き方を求めて行く。なぜか犀星の作品と思いこんで読んでいた。読後、谷崎の作品であったことに気付いた。瑠璃光丸がとてつもなく可愛いく不憫だ。