青空文庫で読めるようにしていただいたことに感謝です。
ヨルシカの楽曲「老人と海」を聴いたことをきっかけに読んだ。老人、魚、サメの力強い生命力を感じることができた。ヨルシカの楽曲はもっと平和な雰囲気だったけれど、小説の方では老人と海の厳しい闘いが描かれていて読んでいて引き込まれた。
なぜこの作品がノーベル文学賞のきっかけとなったのかわからない。 でも読んだあとはしみじみしました。 魚とか釣りとか、細かく書かれていてすごかったです。
この作品の 数種の 和洋の紙本を持っているけど 本訳は読み易い。 サラオ▫泣きながら飲み物を取りに行く少年▫骨だけ残った魚▫ライオンの夢▫何より訳者の並々ならぬ気合いの入れかたに脱帽します。
老人は長年のスランプを乗り越えるべくカジキの大魚に挑むが、老人はカジキに自分の姿を重ね、戦いを通して自分を見つめ直していく。 静かな感動が心を打つ名作。 あと焼いたシイラはちょっと癖があるけど美味しかったです。
生きることは辛く美しい。
ヘミングウェイ自体初めて読みましたが、想像していたよりもマッチョではなく、ただただ真摯に挑む人の物語だったように感じました。翻訳の文体なども関係しているのでしょうか。また、海の生き物の翻訳も良かったのか、ちょこちょこ、検索しては画像を確認できたのもうれしかったです。釣りや海に全く詳しくないのに、老人に寄り添って魚との勝負とその後を感じられたかのようでよかったです。
繊細さ・緻密な心理描写などはありませんが、素朴で飾り気のない文章が魅力で最後まで引き込まれていきました。 欲に目が眩んで結局何も残らない、と取ることもできますが、どこか清々しい気持ちで読み終える事ができる素晴らしい作品です。
面白い ハッピーエンドで終われば最高だったのに、、、
初めて読みました。 数ページ読み進めると、その読むやすさに驚き、ふと訳者さんの生年月日を見ると自分よりも年下の方でした。 こういう青空文庫もあるんだと、初めて知りました。 老人の一人孤独な闘いですが、たまに出る独り言一つでこの人がどんな人生を歩み、どんな生き方や考え方をしてきたのか 細かな説明がなくても瞬時に想像ができる。 心配性で常に説明が過多気味になる自分には目からウロコでした。 こんな伝え方もあるんだな…と、しみじみ。 とても読み応えがありました。 訳者さんに感謝です。
名作やな。
読みやすい作品でしたが、結局何が言いたかったのかわかりませんでした。
面白かったです。 特に、カジキとの決闘のシーン。 敵でありながら自分と同志であるかのように、尊敬を込めて殺しにいく。 自然と自分が一体となり、なおかつ自然の掟である、自分が生きるために獲物を殺さなければいけない。 でも、それは怨みとか怒りではない。 現代の漁師さんの感覚はわからないけど、恐らく、太古の我々の祖先、狩猟生活をしていた人たちも、自然に対して、そして狩りの対象だった野性の生き物達に対して同じような感覚を持っていたのではないだろうか。
あるのはただ、老人の孤独な戦い、そして、現実の容赦の無さ、しかし、それでも誇りを失わない気高い魂。老人の生き様が、人々を惹きつけるのだろう。
このためだけに青空文庫ビューワーをインストールしても後悔しない。
若い頃に読んだ時には、老いぼれた汚ない老人が大きな魚への想いが捨てられないだけの話だと思っていた。 自分がこの老人と同じ年齢近くになって読み返してみたら、ヘミングウェイの描写力に圧倒された。自分も同じ海に漕ぎ出していく気持ちになって、この老人にずっと伴走していた。 年を取った頭で考えたり、無駄な考えを止めたりしながらも、漁師だけを続けてきた身体は、しっかりと巨大な魚を仕留める。 自分に憧れている少年との交流もじわりと心に沁みる。 ちなみに私は老いぼれかかっているばあさまです。
人生の運とは何か?
生涯の生き様が一度の漁に集約されて、感動しか残らなかった 試合に負けて勝負に勝ったというけれど、うまい言い方だとこれを読んだ後だとしみじみ思う 以下虹クラ向け ジジイ萌えなら読んどけ カッコイいジジイの原点と呼んでいい 名作はやはり名作だよ