「俳句上の京と江戸」の感想
俳句上の京と江戸
はいくじょうのきょうとえど
初出:「種ふくべ」1900(明治33)年4月

正岡子規

分量:約20
書き出し:京都から『種ふくべ』という俳諧の雑誌を出すから、私にも何か一つ書けとの事でございました。昨年来俳句の流行につれて各地にその雑誌が出るようになりましたのに、昔からの都であった京都に何もないというは不釣合な事であるから、『種ふくべ』の出るのは誠に適当な事と考えます。しかしながら雑誌の発育はかなり困難なもので、寄合世帯のようでは到底永続せぬ事は明かでありますから、雑誌を己《おのれ》の生命と思うほどの人が...
更新日: 2020/11/01
19双之川喜41さんの感想

 雑煮ならずとも 京風とか 江戸風が あることに 驚いた。 競って 切磋琢磨して 隆盛を 招いたということか。 俳道のたしなみが 無いので 風味の違いを 納得 同感したものは 多くはないけど 為にはなったと感じた。

更新日: 2016/12/27
1c18c9e1b723さんの感想

俳句については全く知識がなかったのが最後まで読みきることができた。これは 東西での文化の比較という大きなテーマが俳句以外にも繋がっていたからだと思った。生まれそだった場所で俳句を含めた文化の好みが違うというのは今の社会でも通じると思う。 最後にあった『江戸と京では優劣はつかないが、江戸の中や京の中では各々優劣はある』という意味の文章が特に心に残った。比較が正当にできるかには範囲があること、その良さを知ることができないのは自身の育ちや文化の差があるからかもしれない、ということに気づくことができた。