「雪の町」の感想
雪の町
ゆきのまち

林芙美子

分量:約27
書き出し:一神聖だと云ふ事はいつたい何だらう?彼女は、いつも、そんな場所に到ると、ふふんと、心の中で苦笑してゐた。金使ひが澁い癖に、藝者に對しては、まるで、犬猫同然にしか考へてゐない町長が、公のもよほしごとがあると、木石のやうな固さによそほうて、その式に參列し、きまつて、一場の訓辭をたれる。式が始まる前には、東方を向いて宮城禮拜があり、英靈に對して默祷がある。きまりきつた一つの型が、大眞面目で演じられる。誰...
更新日: 2023/06/12
鍋焼きうどんさんの感想

おじいちゃんと美津江の《神聖》な関係にしみじみとした。

更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 芙美子の作なので 御約束通りの 愚痴と僻(ひがみ)は 際だつ。 芸者と 蝙蝠(こうもり)修理をしている祖父 旅の帝大生がおりなす 日常が 綴られる。

更新日: 2017/02/15
芦屋のまーちゃんさんの感想

題名が平凡である。 題名を考えてみた。 「神聖だと云ふ事」 「残忍なる戦争」 「神聖なる戦争」 「秩序のない日本の自由」 「世の中の矛盾」 「美津江」 「芸者と戦争」 「復員兵と芸者」 「美津江と祖父」