「泉先生と私」の感想
泉先生と私
いずみせんせいとわたし
初出:「文藝春秋 第十七巻第十九号」1939(昭和14)年10月1日

谷崎潤一郎

分量:約5
書き出し:私事にわたることを云ふのは寔に恐縮であるが、泉先生は文壇に於ける大先輩であるのみならず、此の春私の娘が結婚するときに媒酌の労を取つて下すつたので、さう云ふ私交上でも一方ならぬ御厄介になつた。式の当日、先生が奥さんとお二人で並んで椅子に腰かけてをられた紋服のお姿が、今の私には最も感銘の深い、忘れられない面影として記憶されてゐる。聞けば先生は、あのお年だつたけれども、仲人をなさるのはあの時が初めてだつ...
更新日: 2020/11/01
19双之川喜41さんの感想

 谷崎潤一郎の 娘が 結婚する時  媒酌の労を取ったのは泉鏡花で 初対面の時は  泉鏡花はすでに 酒で出来上がっていたようで  徳田秋声の紹介を聴きつつ 酔眼朦朧とした目つきで  谷崎が 差し出した名刺に目をやると   そのまま 後ろにひっくり返ったと言う。 入力など関係者に感謝します。