「純粋に「日本的」な「鏡花世界」」の感想
純粋に「日本的」な「鏡花世界」
じゅんすいに「にほんてき」な「きょうかせかい」
初出:「図書 三月号(第五十号)」岩波書店、1940(昭和15)年3月5日

谷崎潤一郎

分量:約4
書き出し:正直に云つて、晩年の鏡花先生は時代に取り残されたと云ふ感がないではなかつた。先生の如く過去に極めて輝かしい業績を成し遂げた人は、いかなる場合にも心の何処かに晏如たるものがあるから、あまり淋しさうにはしてをられなかつたけれども、老後の先生が久しく文壇の主流から置き去りにされてゐたことは否むべくもない。が、その人が既に故人となつた今、その著作には新たに歴史的な意義と、古典的な光彩とが加はつたと見るべき...
更新日: 2019/10/03
19双之川喜41さんの感想

  泉鏡花の作品は 他に似るところが少ない 日本的なものであると強調する。 谷崎自身の作品も 歴史的な意義に満ちており それだけに  古典的な光彩を  見いだし易かったのではと感じた。 入力など関係者に感謝します。