「横浜及び異人館情調」の感想
横浜及び異人館情調
よこはまおよびいじんかんじょうちょう

木下杢太郎

分量:約5
書き出し:題はかう定めたが、今朝は僕の情調が統一して居ないから何になるか分らない。頭の明な覚《かく》の後ろに押しかけて居るいろいろの象《すがた》を抽出《ひきだ》して見よう。昨夜《ゆふべ》は一晩かかつて「異人館遠望の曲」といふのを書かうと思つた。いろいろ苦心したが到頭思ふやうに行かなくつて大へん腹立たしかつた。その時自分の心持を集中させようと思つて明治十年頃の異人館の三枚続きの錦絵を壁にかけて置いたが、それも...
更新日: 2025/07/19
艚埜臚羇1941さんの感想

  濱の 櫻木の 花の 間から 異人館が 望見できる。三層の 楼には メリケンの 国旗が 揺らめく。露台からは 若夫婦が 空を 眺めている。腹のところに 水車を つけた 三本マストの 乗り合い 蒸気船が 船尾に 航海灯を つけて 港外に 向かう。濱は 昔から あらゆるところに 異国情緒が 充ちている ことがあると 感じた。