「われ等の開港記念会館」の感想
われ等の開港記念会館
われらのかいこうきねんかいかん

山本和久三

分量:約1
書き出し:われ等の開港記念会館山本和久三銀座会館はカフエーだつた、湯河原会館は宿屋だつた、さう云ふ時代が来ても、われ等の記念会館は永遠に記念会館である。本町一丁目と云へば横浜の玄関だ。その玄関に建つてゐる開港記念会館の煉瓦造は今でこそ何か知ら田舎くさい色彩を吾等の眼へ投げかけるが、明治四十二年の開港五十年記念に、堂々と竣工した時、市民の総ては自分の家が出来たやうに喜んだものだ。子供心に覚えてゐるのは、記念会...
更新日: 2025/11/26
艚埜臚羇1941さんの感想

  本町一丁目に 建つ 開港記念会館は 煉瓦造りの 二階建て であったけど 明治四十二年の 開港五十年に 竣工した。会館の 前身は 石造りの 二階建てで 屋上の 高塔に 時計が 明治七年に 設置されて いたけど 明治三十九の 火災で 焼失したという。鐘は 奇跡的に 焼失を まぬがれたとう。辺りで 遊んだ 想いでと ともに 昔が 偲ばれる ようだ。