武田麟太郎
雙喜 大和川が 大阪市と 堺市との 境界である。近代の 資本主義都市として 頂上にまで 発達しつくした 都会の 隣に 徳川時代そのままの 堺の町が たたずむ。堺市大小路と 宿院のあたりに 老舗の 菓子屋である 駿河屋が ひっそりと 店を 構える。与謝野晶子の 旧姓 鳳の 実家である。日露戦争で 沸き立った その裏での 我が国の 庶民の 悲しみを 静かに 強烈に 現代にも 伝えると 感じた。06:09
与謝野晶子の有名な詩が題名だがこの詩の背景が分かり感動した。読んでほしい一編だ。