「水の上」の感想
水の上
みずのうえ

安西冬衛

分量:約1
書き出し:中央公会堂の赤煉瓦緑青《ろくしよう》色の高裁のドーム中洲の葉柳をかすめてとび去る水中翼船の渦巻からムツとするような水苔の匂い。ついさつきまでランチ・タイムを愉《たの》しんでいたBGやホワイト・カラー達もみんな今は引き揚げていつてしまいあとには濡れ手で銭勘定の貸ボート屋ののどかな浮世哲学。上げ潮にむつかしい家裏《やうら》をみせた川魚料理の昼もほのぐらい煤天井《すすてんじよう》にうららかな水かげろうの...
更新日: 2016/06/19
芦屋のまーちゃんさんの感想

‘新聞社の伝書鳩’ そんな時代の緊急速報とは どんなものだったのだろうか? ‘うららかな水かげろうの文’ 何となく、のどかだ! 大至急の見積書依頼もなかったろうに ケータイもパソコンもなかった頃の ‘BGやホワイトカラー達’ 羨ましいような可哀想なような ところで‘水の上’では 貸ボート屋と川魚料理屋が銭勘定 こちらにスポットライトをあてよ!