「ダゴン」の感想
ダゴン
ダゴン

ラヴクラフトハワード・フィリップス

分量:約13
書き出し:ダゴンDAGONH. P. ラヴクラフトH.P.Lovecraft大堀竜太郎訳かなりのストレスを感じながら、これを書いている。今夜にはもう、生きていないだろう。金も、頼みの綱のクスリも尽きた。これ以上、苦しみには耐えられない。この屋根裏の窓から、下のうす汚い通りに、身を投げることにしよう。モルヒネ中毒が原因で、身体が弱り、精神も堕落したのだと考えないでほしい。乱雑に走り書いたこの文章を読んでもらえ...
更新日: 2020/09/16
b8777f6c9c1eさんの感想

暗い話のようなのに、そう感じないのは、理解しがたさを突き抜けて「滑稽」さにまで行ってしまったからだと思った。 おそらく最後に見たものはきっと、街の誰にも気付かれずに、海から彼を捜しに来た、屋根裏部屋の窓にまで届くほどの…だったのでしょうね。

更新日: 2020/05/15
37082e24920bさんの感想

昔読みました。懐かしい。 窓に! 窓に!

更新日: 2019/04/08
81c4e6015743さんの感想

窓に!窓に! ネットの一部で有名なネタの典拠。恐怖の対象をあえて見えずらく描写することで読者の想像を掻き立て恐怖を煽るスタイルからバイオハザードの『カユ...うま』を連想した。宇宙的恐怖よりは日本的恐怖に近いのかもしらん。

更新日: 2018/05/18
193a405bccc3さんの感想

クトゥルフらしく短い時間で読める良作

更新日: 2016/11/18
bde664d2b733さんの感想

手記風の文体。 ボートで漂流した後、うなされて目覚めると悪臭や死んだ魚、腐敗した得体の知れないものという不安と恐怖をかきたてる風景が広がる。さらに狂気じみた夢を見て、歩みを進めていくにつれて狂気が高まっていく主人公といった話。 いわゆる半魚人だが、直接その姿を見たのはそれほど長い時間ではなく、特に襲われてもいない。しかしながら、その姿を見て主人公は決定的に「狂った」と自覚し、逃げ出して救出された後も扉のすぐ向こうまで迫ってきていると怯える。 冒頭から結末までのだんだんと高まっていく不安と恐怖、そして狂気が何かが起きる予感と緊迫感を与える。肝心なダゴン登場があっさりしているのが惜しい。 最終的にダゴンは本当に主人公を追ってきたのか、それとも極限状態の恐怖による妄想なのか。

更新日: 2016/07/31
80c236001b1eさんの感想

ダゴンが何を指すのか解って面白かったので、作家にもう少し長く書いてもらいたかった。