「写生断片」の感想
写生断片
しゃせいだんぺん
初出:「茨城縣立下妻中學校雜誌 爲櫻 第三十五號」1909(明治42)年1月25日

長塚節

分量:約8
書き出し:余は天然を酷愛す。故に余が製作は常に天然と相離るゝこと能はず。此に掲ぐるものは長き文章の一部にして我が郷の田野の寫生なり。一は其冐頭にして二は其結末なり。素より斷片なり、一篇の文章としては見るべからず。余は近時本誌の文章の天然描寫の一段に於て多大の進境を認むると共に喜悦の念禁ぜざるものあり。天然必しも悉く美なるに非ず。然れども他の美ならずとする處のものを以て自らは之を美なりと感ずるに何の妨かあらむ...
更新日: 2019/10/30
19双之川喜41さんの感想

 短文を 打ち込んでいくような 写生文なので 言わば 文字の点描画のようなことになる。 それなりに 巧くいっていると感じた。

更新日: 2016/08/24
5d05c421a16bさんの感想

良いですね、このぶんしょうにしたがってえをかいてみたい。畑の作業と、鬼怒川、よい絵ができそう。芋掘り、秋、ゆっはんの支度に帰りゆく女たち、秋の日暮れがつるべのように早々と落ちてくる。今の東京には、あるいは、この日光にもなくなった風景だろうな。懐かしい風景画をありがとう。