「「光線の圧力」の話」の感想
「光線の圧力」の話
「こうせんのあつりょく」のはなし
初出:「漱石全集 第十五巻 月報第九号」岩波書店、1936(昭和11)年7月10日

中谷宇吉郎

分量:約15
書き出し:前に寒月君の「首縊りの力学」の話をした時、小宮さんから野々宮さんの「光線の圧力」についても何かそのような話があったら書くようにと勧められたことがあった。モデル詮議をすることの好きな人は案外多いと見えて、この野々宮さんのモデルは旧の一高のある先生だというような話が一部の人の間には流行しているそうである。しかし『三四郎』の中の野々宮さんは勿論漱石先生の創造で、ただその材料が寺田寅彦先生の所から供給され...
更新日: 2019/09/10
19双之川喜41さんの感想

 漱石の『三四郎』が 新聞にでたあと 単行本化されたとき 「光線の圧力」は 訂正されたとある。 文学者と 科学者の 濃密な親交と言ったことは 今でも あるのだろうか。 文豪の 創作に対する矜持に 敬服する。