「十二花の雪」の感想
十二花の雪
じゅうにかのゆき
初出:「東京朝日新聞」1936(昭和11)年2月2日

中谷宇吉郎

分量:約1
書き出し:六華豊年の兆という言葉がある位、雪の結晶といえば六花ときまっているように思われているが、中には十二花のものもある。第2図の写真は一九三四年の冬十勝岳で撮られた十二花の結晶の一例であるが、その外に、三花四花などの結晶も案外珍しくない。十二花の雪は実は天保三年刊行の土井|利位《としつら》の『雪華図説』に立派な摸写が出ている。第1図はそれを転載したもので、長短二種の枝が交互に出ている点に注目すべきである...
更新日: 2019/09/05
19双之川喜41さんの感想

 三▫四▫六▫十二花の雪は それほど 珍しくはないと言う。 驚くべきは 天保年間に 土井利位(としつら)という素人科学愛好家が すでに 「雪華図説」のなかで 花の雪の模写を 表していることであると思った。