「冬彦夜話」の感想
冬彦夜話
ふゆひこやわ

――漱石先生に関する事ども――

――そうせきせんせいにかんすることども――初出:「漱石全集 第九巻 月報第十七号」岩波書店、1937(昭和12)年3月10日

中谷宇吉郎

分量:約9
書き出し:『猫』の寒月君『三四郎』の野々宮さんの話の素材が吉村冬彦(寺田寅彦)先生から供給されたものであるという話は、前に書いた通りである。漱石先生と冬彦との関係は、冬彦先生自身が書かれた「夏目漱石先生の追憶」の中に詳しく述べられている。私は丁度大正十二年の暮から四年余りの間冬彦先生の下で働いていたことがあって、その頃度々、曙町の応接間で色々の話を伺ったのであるが、その中で冬彦先生自身が語られた漱石先生の話...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 君子のまじわりの 実例を示したような 交遊関係が うらやましい。 漱石の愛読者は 寅彦や宇吉郎の 学識に 間接的に 触れたとも 言えると 思う。