「三尺角」の感想
三尺角
さんじゃくかく
初出:「新小説 第四年第一巻」1899(明治32)年1月1日

泉鏡花

分量:約39
書き出し:一「…………」山には木樵唄《きこりうた》、水には船唄《ふなうた》、駅路《うまやじ》には馬子《まご》の唄、渠等《かれら》はこれを以《もっ》て心を慰《なぐさ》め、労《ろう》を休め、我《おの》が身を忘れて屈託《くったく》なくその業《ぎょう》に服するので、恰《あたか》も時計が動く毎《ごと》にセコンドが鳴るようなものであろう。またそれがために勢《いきおい》を増し、力を得《う》ることは、戦《たたかい》に鯨波《...
更新日: 2019/09/06
19双之川喜41さんの感想

 腰のたたない与吉の父は 殺生は嫌だということで 豆腐しかたべない。 大木を切ることを 生業としている与吉は 山奥から 切り出してきたのは 生木であり 殺生のようなことを していることが 後ろめたい。 父親のために  骨のある豆腐 を 作れないものかと  大真面目に 考えたりする。 読み終わった後  堪えても  涙が出てしまった。