「家康」の感想
家康
いえやす
初出:「新世代 第二巻第一号」新世代社、1947(昭和22)年1月1日

坂口安吾

分量:約32
書き出し:徳川家康は狸オヤジと相場がきまっている。関ヶ原から大坂の陣まで豊臣家を亡すための小細工、嫁をいじめる姑婆アもよくよく不埓な大狸でないとかほど見えすいた無理難題の言いがかりはつけないもので、神君《しんくん》だの権現様《ごんげんさま》だの東照公だのと言いはやす裏側で民衆の口は狸オヤジという。手口が狸婆アの親類筋であるからで、民衆のこういう勘はたしかなものだ。けれども家康が三河生来の狸かというと、そうは...
更新日: 2019/10/09
19双之川喜41さんの感想

 安吾が 理路整然と 筆を進めたとは到底思えないので  小説家は 金に困ると 支離滅裂な文章を 書き殴るものだということが  よく分かる。 家康は 狸親父というよりも  意外と小心者であったかもしれないというのが結語らしいけど 辿り着くまでの 饒舌(じょうぜつ)を 読み手は 我慢しなければならない ことになると感じた。